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2576 回視聴 ・ 32いいね ・ 2020/12/15

三重県尾鷲市のシンボルだった煙突が姿を消しつつあります。子供からお年寄りまで、地元の人たちに愛された、高さ230mの煙突。当たり前だった光景が変わっていく時を、映像で記録します。

 三重県南部にある尾鷲市。

 この街を見守ってきたシンボルが姿を消そうとしています。

 高さ230m。建設当時、「日本一」とも言われた、中部電力尾鷲三田火力発電所の煙突です。

 この発電所は1964年(昭和39年)に操業を開始しました。

 高度経済成長期とも重なり、尾鷲の街に活気を呼び込みました。

 しかし、発電コストの高さや設備の老朽化などもあり2018年12月、その役割を終えました。

 「来るべきものがきたか、と感じていました」

 こう話す、中井修さん。発電所に勤務し、機械の点検や整備を担っていました。

 「我々の使命は、安定的に発電所を止めないということ。責任感をもってやってきたことは今も変わりない」

日を追うごとに低く短く

 去年から続く解体工事。

 街のシンボルは、日を追うごとに低く、短くなっていきました。

 そして、ことし10月。

 高さが半分以下になった頃、地元の子供たちが見学に訪れました。

 「大きくていつでも見える感じだったので、見えなくなるのは少し寂しい…」(女の子)

 当たり前だった景色が変わっていく。

 煙突の姿をドローン撮影で記録に残そうとしている男性もいます。

 「シンボルだけでも残しておければ、と撮り始めました。無くなるのは仕方がないので、次のステップの第一歩になっていくんだなという気持ちですよね」(宮岡佳永さん)

 尾鷲の街と、人の営みを見守ってきた煙突。

 お別れのときは、もうまもなくです。

 230mあった高さは3mほどに。

 発電所で働いた中井さんは。

 「長い間、尾鷲の街を見続けていただいた煙突さんに感謝をしてですね、お別れしたいなというふうな感じでおります。お疲れさんでした、と言いたいです。」

 務めを終えた尾鷲の大きな煙突。姿はなくなっても思い出は残ります。

#高度成長 #尾鷲市 #煙突 #日本一

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